広告収入に依存しないこの週刊『金曜日』は、少しの恐れもなく、ど んな大企業や権力に対しても、批判にトコトン徹することができるので す。
定期購読者の定期講読料金を核とするこの週刊『金曜日』こそ、政・ 財・官などが癒着した日本社会に影響を与え得るほとんど唯一のメディ アになるでしょう。
そういうメディアばっかりなのはご存知の通りです。週刊『金曜日』 は全国津々浦々に“組”という読者網を張りめぐらしその網をつなぐ役 目をはたします。投稿欄も巻頭におきます。
発行部数の少ないメディアにはそれなりの役割があると思います。週 刊『金曜日』はミニコミではなく、小さなメディアと小さなメディア、 地方と地方を結ぶグラウンドになりたいと思います。
メディア批判は自由な言論を保障する指標のひとつです。メディア批 判をしない“仲間”であることよりも、必要な批判を徹底してやること による“孤立”を週刊『金曜日』は選びます。読者という“仲間”にこ そ選ばれたいのです。
断片的にはやっているでしょう。しかし、広告主やら政府やら政党や らに気を使っているため徹底的にはできないのではありませんか。週刊 『金曜日』はそれら一切に気がねせず、系統的かつ徹底的に問題点を追 及するつもりです。
その通りです。自誌はもちろん他誌であっても、反論の機会を提供す ることによって問題点は深まるし、論争を活発にすることこそ真のジャ ーナリズムの大きな役目です。
いわゆる特派員は置きません。世界各地に暮らしている人々が週刊 『金曜日』の記者となります。地球上に暮らす人々の眼と声を“組織” していきます。
そんなことは言うまでもありません。評論それ自身が大きな“作品” になるような質と量を備えたものになるよう努力したいのです。週刊 『金曜日』の評論が時代をリードするようになりたいと思います。
週刊金曜日